経歴(非公式版)
他の人の個人サイトを見ていると履歴書を置いていることが多いので置いてみましたが,
ただ履歴を並べるだけだと味気ないので,インフォーマルなひとことコメントをくっつけたバージョンも置いてみました.
現在
- 2024.7- アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 クラウドサポートエンジニア
過去
- 2021.11-2024.6 エムスリー株式会社 基盤開発チーム
- 古いコードの考古学やら負債返却やらをやっていた.
- 私は数学は好きだが,直感が併せて必要なデータ分析・機械学習は向いていない.むしろ直感の必要がない障害調査のほうが多分向いている.そう言ったところ,「このチームで働かないか」と言われたので,直感に従って二つ返事で請けた.
- とあるアプリケーションのフルリプレースが,ひとつ大きな仕事だった.いろいろと大変だったが,自分でもある程度まっとうなものを作れるのだとわかったので,自信になった.
- 2019.11-2024.6 エムスリー株式会社 Unit4 チームSRE
- 基盤開発チームと兼務.いろいろなユーザ向けサービスの面倒を見るチームにて,チーム内SREをやっていた.
- インフラ変更(Terraform)の本番 dry-run 権限がなくて不便だから本番 dry-run 権限を付けてくれと言ったところ,なんと本番デプロイ権限までもらうことになったのがすべての始まりだった.話を打診されたときはびっくりした.
- 最初は右も左もわからないまま恐る恐る本番デプロイのボタンを押していたが,次第に監視やらレガシーコードの始末やらに目を向けられるようになった.
- 変な話だが,本番障害対応がわりあい性に合っていたので,そればかりやっていた気がする.「壊れているのであとは伸びしろしかない」と開き直るのが常だった.
- SQL のパフォーマンスチューニングもやった.生まれてはじめて実行計画をまじめに読んだ.ある程度要領をつかむまでひどく苦労した.
- これに懲りて少しはコンピュータの勉強をしようと思った.また,RDBMS は面白いなと思った.
- それ以外にも,いろいろなシステムの考古学やクラウド移行をやった.在職中,書いた行数よりも消した行数のほうがずっと多かった.
- 新しい機能を考えたり作ったりすることにもともとあまり興味がわかない気質なので,これでよかったのだと思う.
- 一度生まれたものは,そう簡単には死なないのだと思った.
- 2019.11-2021.10 エムスリー株式会社 Unit4 Docpedia 開発チーム
- あるプロダクトの開発チームに2年ほどお世話になった.フロントエンド(主に Vue.js + TypeScript),バックエンド(Kotlin + SpringBoot),インフラ(AWS Terraform, たまに Ansible)までまんべんなくやらせてもらった.
- 自分にもプログラミングに関わりつつできることがあると思えるようになったのはこの2年間のおかげだ.自分の中で色々と幅が広がったと思う.ありがとうございました.
- 2019.4 エムスリー株式会社 入社
- 正直,博士課程進学と迷ってはいた.が,エンジニアリングは好きでも得意でもない,数学のほうが好きだ,とはっきり伝えたにも関わらず内定を頂いたので,なにかの縁だろうと思って会社づとめをすることにした.
- 当時は生活に困窮しかかっていたこともあり,ストレートで博士に進んでもたぶん精神を壊すような気がしたから,というのもある.
- いろいろな人に進学しないことを惜しまれた.未だに「いろいろ整ったら研究の道に戻ってきてほしい」と言われることがあり,そのたびに心がちくっとする.
- 2017.4-2019.3 東京大学大学院 情報理工学系研究科 創造情報学専攻 修士課程
- 冬入試で滑り込んだ機械学習の研究室に配属された.拾ってもらった研究室には感謝しているし,2年間楽しく過ごした.
- のだが,それはそれとして機械学習は好きじゃなかったので,機械学習はやらなかった.
- 双曲空間上での最適化について研究していた.自分自身の中では,純粋数学としても工学としても中途半端なところが目立ち,中々思うように行かないなぁと思っていた.
- 今思えば,研究室の持ちネタと全然関係ないことをやるなんて跳ねっ返りもいいところだろう.苦労するのも当然である.
- 学位が来れば御の字だと思っていたのだが,実際には研究科長賞をいただいた.多分ストーリーの作り方を評価されたのだろう.ありがとうございました.
- 修論の結果の一つである「自然勾配法が座標依存性を持つこと」は,もっときちんとやればもっと良いストーリーで論文にできたような気もする.まあ,過ぎた話だ.
- 2015.4-2017.3 東京大学 工学部 計数工学科
- 進振りの時期になったので,文系から進学できて最も数学と距離の近いところを選んだらこうなった.
- 数学と工学の境界領域をやっている学科で,工学をやらずに数学をやっていた.
- あまりに単位をとってなかったり,院試に落っこちたりしていたので,同期からは卒業を危ぶまれていた.
- 同期の予想を裏切り,留年せず卒業した.単位はギリギリ揃え,院試は冬入試で滑り込んだ.
- 当時,情報幾何という分野に憧れを抱いていた.そこで卒論では,その分野で提唱された最適化アルゴリズム「自然勾配法」の高速化を試みた.が,全然うまくいかなかった.
- 2013.4-2015.3 東京大学 文科二類
- 昔は文系だったと言っても信じてもらえることが少なくなった.実際,文系時代に勉強していたことはあらかた忘れてしまったが,文章構成力は未だに生きていると思う.
- もともと経済学をやろうとか,ねこ文2がいいなとか,海外を飛び回ってみたいとか,おもっていた気もするのだが,その時の気持ちはどっかに行ってしまった.
見て分かる通り,文系,数学系,情報系といろいろな畑をフラフラしています.
といっても深い考えがあるわけではなく,行きあたりばったりの結果がこれです.
それでもなんとか生きてます.はい.
もどる